冬の空気と春の明るい光が入り混じるこの時期、毎年小松工場は花盛りを迎えます。
モクレン、水仙、沈丁花などの花が次々と開花し、よい香りに包まれます。
工場の周囲には60本ものモクレンが植えられており、白いモクレンの花が一斉に花開く様子は圧巻です。
近づくと上品な甘い香りが漂います。
水仙にはすっきりとした甘い香りがあり、その香りは天然香料として香水にも使われています。
そして数ある花の香りの中でも、ひと際よい香りを放つのが沈丁花です。
沈丁花はクシナシ、金木犀と並んで三大香木と呼ばれ、甘い中にも爽やかさを感じる香り高い花を咲かせます。
ただ、沈丁花の花や根には強い毒性があるため沈丁花の天然香料を使用した香水は存在しないと聞いたことがあります。
沈丁花の花でしか楽しめない貴重な香りです。
季節ごとに工場の周囲に咲く花々が癒しを与え、春の訪れを感じさせてくれます。