関西化工株式会社では、食品残渣や下水処理場の汚泥、食品工場で発生する副産物などの有機性廃棄物を回収し、微生物の力を活かした発酵処理によって肥料へと再資源化するリサイクル事業を行っています。公式サイトでも、有機性廃棄物を利用した安心・安全で効率的な資源リサイクルを実現するシステムの開発と、水処理事業で培った技術や微生物研究のノウハウを活かした取り組みが紹介されています。
当社が大切にしているのは、廃棄物を単に処分するのではなく、次に活かせる資源として循環させることです。乾燥・焼却・埋立だけに頼るのではなく、発酵技術を活用することで、環境負荷の低減と資源の有効活用の両立を目指しています。
1. さまざまな有機性廃棄物を受け入れ、肥料へつなげる
関西化工では、栄養分を含むさまざまな有機性廃棄物を受け入れています。回収している生ごみの具体例としては、里芋・大根・ニンジン・ゴボウなどの野菜類、柿・キウイ・柑橘などの果物類があります。これらに加え、下水処理場で発生する汚泥や、食品工場で出汁を取り終えた鰹節なども対象です。
こうした栄養分の多い原料を組み合わせながら発酵処理を行うことで、土づくりに役立つ肥料へと再資源化しています。有機性廃棄物や汚泥を微生物の力で処理し、コンポストとして活用しています。
2. 微生物の力を活かした発酵処理
当社のリサイクル事業の特長は、微生物の働きを活かして有機性廃棄物を発酵処理していることです。独自開発システムによって廃棄物を発酵させ、リサイクル可能なものへ変えていること、また化学物質に頼らず安全・安心に使えるコンポストとして活用している。
発酵期間は約3カ月です。その間、発酵条件を安定して保つため、温度管理を行いながら処理を進めています。現場で特に重視しているのは、発酵条件を崩さないことです。なかでも含水率管理は重要で、原料の状態を見ながら丁寧に調整し、安定した発酵につなげています。
3. 中間処理場で進める資源循環
愛媛県西条市の中間処理場では、発酵処理による肥料づくりを行っています。サイトの中間処理場紹介ページでは、ホッパー投入、発酵ヤード、切り返しといった工程写真とともに、みかんの絞りカスを発酵処理して肥料を生産していることが掲載されています。
当社では現在、1日あたり最大約4トン、月間では最大約80トンの受入に対応しています。こうした処理体制により、地域で発生する有機性廃棄物を資源として循環させ、次の生産へとつなげています。
4. 水処理事業で培った技術と知見を活かす
関西化工のリサイクル事業は、水処理事業で培ってきた技術や知見の延長線上にあります。水処理の過程で発生する汚泥の処理問題まで解決してこそ本当の水処理事業であるという考えのもと、汚泥を安心・安全なコンポストとして土壌へ還す技術を研究・開発してきました。
また、関西化工は独自に汚泥処理装置「フロンティアR」を開発し、汚泥の発酵・乾燥処理システムを展開しています。24時間無人全自動運転が可能で、労力や人件費の削減にもつながっています。
5. 環境負荷を抑え、次につながる処理へ

リサイクル事業を通じてカーボンニュートラルへの一歩に寄与することを目指すと示されています。発酵によって有機性廃棄物を肥料へと再資源化することは、廃棄物の削減だけでなく、資源循環の仕組みづくりにもつながります。
食品残渣や汚泥などの有機性廃棄物は、見方を変えれば、次に活かせる資源でもあります。関西化工は、それらを微生物の力で発酵処理し、肥料として循環させることで、環境負荷の低減と資源の有効活用に取り組んでいます。今後も、受け入れた原料を丁寧に管理し、一つひとつの工程を大切にしながら、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。
